蔵人新宇(kurart ARAU)

蔵の街大間々と
わたらせ渓谷

古い商家の佇まいが現存する蔵人新宇

新宇商店は、現在は街の高台の桐原地区に移転をしていますが、以前は国道に面して店を構えていました。裏の路地までの広大な長方形の敷地の国道寄りに商店の建物(撤去済み)、その横の薬医門造りの表門をくぐると敷地の南側は母屋と家蔵が建ち敷地の北側に4棟の土蔵が建ち並んでいます。商店の建物以外はすべて現存していて、手入れされた庭とともに、古い商家の姿を今に残しています。母屋から家蔵への渡り廊下を横切ると、土蔵と母屋・家蔵に囲まれた中庭に出てきます。

蔵の街の散策が魅力的

大間々は渡良瀬川の広大な扇状地に江戸時代初期に区画整理され栄えてきた街です。足尾銅山から利根川まで続く銅街道の中継地、生糸の集散地として日本の近代化の歴史とともに栄えてきたこの街には全国から多くの人が集い、様々な文化がもたらされました。文物や人が往来する街として栄えた大間々は、歴史的建造物、日本酒や醤油の醸造元や蔵が建ち並び、旧市街をゆっくりと散策するのにお勧めです。

80年前にタイムスリップしたような演芸場で寄席を楽しむ

街の東を流れる渡良瀬川は大間々の近くで関東の耶馬溪といわれる高津戸峡を形成し、それを見下ろすながめ遊園地(現ながめ公園)に昭和12年に建設された芝居小屋「ながめ余興場」、歌舞伎座を模したという玄関も見事です。最盛期の昭和30年代には劇団や歌謡ショー、浪曲などの公演で近隣のみならず遠方から多くの観客を集め賑わいました。今でも現役で公演や寄席が開かれています。公演が無い日には舞台上から楽屋裏、地下に所蔵された公演資料を見学することができます。

トロッコ列車から四季折々の美しい沿線風景が満喫できるわたらせ渓谷鉄道の旅

わたらせ渓谷鉄道は桐生駅から足尾の間藤駅を結ぶ、44.1kmのローカル線。
渡良瀬川に沿って山あいを蛇行しながら、片道約1時間20分かけてゆっくりと走っていきます。魅力は、なんといっても車窓から望める豊かな自然。 春の花桃や桜と菜の花に始まり、新緑、紅葉といった四季折々の草花や、渡良瀬川の清流と渓谷が織り成す雄大な景色が堪能できます。 また冬には時により雪景色が見られ、各駅がルミネーションで彩られます。沿線には富弘美術館・足尾銅山観光などの施設や高津戸峡・小平鍾乳洞・袈裟掛け橋・小中大滝・草木ダムなどがあります。
東京からこの地域へは、東武鉄道でみどり市大間々町の赤城駅行き特急りょうもう号が便利。わたらせ渓谷鉄道との乗換駅は相老駅となりますが、終点赤城駅からもわたらせ渓谷鉄道大間々駅まで1kmほどの道のりなので往き帰りに蔵の街大間々に立ち寄り、いまも面影が残る街道の宿場町跡を満喫できます。オープンデッキのトロッコ列車「わたらせ渓谷号」の発着は大間々駅からです。また車をご利用の際は、北関東自動車道太田薮塚ICから20分ほどで大間々駅へ一日500円の駐車場をご利用になり、トロッコ列車の旅と蔵の街の散策がお楽しみいただけます。

(参考)わたらせ渓谷号運転時刻 2024年4〜11月 2025年3月
下り 大間々発 10:54 足尾着  12:27
上り 足尾発  13:57 大間々着 15:37

運転日などはわたらせ渓谷鉄道ホームページをご参照ください。
トロッコ列車のご乗車には、「乗車券」(運賃)と「トロッコ整理券」(料金)が必要です。

写真撮影にうってつけなスポット蔵人新宇

蔵⼈新宇や大間々の街はポートレート撮影や晴れの⾏事の記念撮影にうってつけなスポットです。蔵人新宇の施設内も撮影にご利⽤いただけます。蔵宿銅の夢やcafe蔵八の2階での撮影、敷地内での撮影会の開催、商業用途目的での撮影の場合は有料となる場合もありますので、お気軽にご相談ください。

詳しくは別コーナーの「施設のご利用にあたって(施設利用細則)」をご覧ください。